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揚羽流シュウカツ
2021年10月4日
「成長したいって本当?」自己分析を拡げるキャリア理論~変わりたい自分・変わらない自分~
writer

こんばんは!人事の望月です。

 

最近の就職活動、楽しんでますか?

本格格的な選考に乗り出すための自己分析や人事面談を行っている頃なのではないでしょうか。

 

自己分析の中では「これまでの自分の過去に向き合おう」というアドバイスが多いと思いますが、目的がないまま始めてしまうと、迷子になってしまいます。

今日は「自分の変わりにくさを知る」という観点から自己分析の切り口を拡げていければと考えています。

 

 

自己分析の目的とは

 

前回の記事で自己分析には大きく分けると3つの目的があるという内容を挙げました。

<「やりたいことって必要?」自己分析を拡げるキャリア理論~ゴールピープル・リバーピープル~>

 

再掲すると、

 

①:自分の活躍できる状態を知る

 

②:自分がありたい未来の状態を考える

 

③:自分の強み・弱みを知る

 

という目的です。

 

今回ピックアップする内容である、過去に向き合う自己分析は「①:自分の活躍できる状態を知る」ことを目的とした際に使える内容です。

自分の活躍できる状態を知ることは非常に重要です。

 

たとえば、こんな人がいると仮定します。

 

「Aさんは、人生において”好奇心”を原動力にしている。興味を全く持てない内容を記憶し続けることは昔から苦手としていた。そのため、どんなに報酬が高くても、Aさんにとって興味がない内容や、マニュアルが整備されきっているアルバイトについては、3日もたたないうちにクビになってしまった」

 

いかがでしょうか。

Aさんの気持ちになって考えると「自分は何もできないんじゃないか」と、働くことにとても絶望的な気持ちを抱くのではないかと思います。

 

しかし、この一文を追加してみるとどうでしょう。

 

「Aさんは、人生において”好奇心”を原動力にしている。自分にとって目新しい発見については、事象を概念的に理解したうえでワクワクと描きだすことが得意で、小さいころからレポートコンテストや研究発表を得意としてきた。そのため、Webマガジンのライターのアルバイトをした結果、過去最高のPV数を叩きだすことができた。働くことを楽しいと感じている」

 

「Aさん」という人は変わらなくても、異なる環境で働くことを通して、働くことが楽しく幸せなものに変化しているようですね。

 

このように、スキルや価値観、人の雰囲気の違いによって、人の居心地の良さや、能力発揮のしやすさは異なります。

そのため、自己分析を通して、自分の活躍できる状態がどんな状態なのか、自分の活躍傾向に再現性が見出せると、マッチする会社がどこなのかを選ぶ指標になると思います。

 

今回の「自分の変わりにくさを知る」というテーマは、まさにこの部分を深掘りしていくうえで重要な指標となってきます。

それでは「自分の変わりにくさ」とは一体何でしょうか。

 

自分の変わりにくさを知る

 

突然ですが、「キャリア(career)」という言葉の語源をご存じですか?

この言葉の語源は、馬車などが通ったあとの道に残る「轍(わだち)」という意味です。

 

キャリアというと、

「就職活動で初めて考えること」

「社会人になってから積み上げるもの」

というイメージがありますが、そうではありません。

 

これまで約20年間の人生を送ってきたこれまでの経験そのものが、自分自身のキャリアなのです。

この「約20年間の人生」が、自己分析の中では非常に重要になってくるのです。

 

たとえば、Aさんはもともと運動神経がとても悪く、体育の成績は5段階評価のうちいつも「2」でした。体育の授業では、自分が苦手なことを理由にマジメに授業に取り組んでいませんでした。

そんなAさんは、大学までスポーツに縁がなく過ごしていましたが、オリンピックを見たことをキッカケに「今からアスリートを目指すんだ!」と考えるようになりました。

 

さて、Aさんはアスリートになることができるでしょうか?

 

恐らく多くの人が「できなさそう…」「難しいんじゃないかな…」と考えたと思います。

どうしてでしょうか?

それはきっと「約20年間の人生」の中で、一度も向き合ったことのない課題だからです。

 

このように、過去の自分の人生の中で向き合わなかった課題/向き合えなかった課題や、ずっと興味・関心を惹かれなかったトピックについては、急な方向転換があったとしても変わりにくいものなのではないかと思います。

 

・人見知りで緊張しい、いつもクラス替えのときは緊張して奮えていた

 足の速い関係構築にはどうしても苦手意識がある

 

・考えるよりまず行動、行動しながらおもしろいことや価値が高いことを探してきた 

 一人でじっくり深く物事を考え抜くことに対して苦手意識がある

 

・夏休みの宿題は一夜漬けタイプ、そもそも出されたことを忘れてしまうことも多い

 タスクや課題を整理整頓するのは嫌いだしやりたくもない

 

このように、自分の変わりにくい部分はどこなのかを知っておくと、Aさんは「アスリートには憧れるけど、やっぱり運動苦手なのは変わらないだろうし、やめておこう」という判断ができるかもしれませんね。

 

自分の変わりにくさとどう付き合うか

 

では「それでもやっぱりアスリートになりたい」と思ったとしたら?

Aさんは夢を諦めるしかないのでしょうか。

 

Aさんが夢に近づこうとするとしたら、以下のような2つのアプローチができると思います。

 

①できることを使って夢に近づく

 

「アスリートになることは難しいけど、

 自分は、夢を持って必死に頑張っている人を応援し続けていきたい。

 得意な”傾聴力”を使って、そんな人を応援し、次のステップに繋げるお手伝いをしていこう」

 

というように、自分のできることや挑戦しやすいことを使いながら、夢に近づいていく方法です。

 

・人見知りで緊張しいだから、足の早い関係構築はやはり苦手だけど、話す力は鍛えたい

 対面で深く相手とコミュニケーションを取るやり方なら、自分にもできそう!

 

・一人でじっくり物事を考えることはやっぱり苦手だけど、考える力は鍛えたい

 行動する中で得た気づきを上司に壁打ちして整理してもらえたら、少しずつ力がつきそう!

 

・タスクや課題を整理整頓するのはとにかく苦手だけど、短時間での集中力には自信がある

 最初は持ち前の馬力でカバーしながら、かかった時間を逆算して整理力を鍛えよう!

 

 

実際に、苦手なことに直面したときにできることを使いながら騙し騙しこなしてきた、という社会人の方も多いのではないでしょうか。

 

②覚悟を決めて変わるための努力をする

 

「運動神経が苦手なのに逃げてきたのは自分だ。

 自分はいまこそ苦手なことに向き合いたい。

 どんなに時間がかかっても、絶対に苦手を克服するんだ」

 

というように、自分のできないことや変わりにくさを受け入れながら覚悟を決めて、夢を叶えようとするアプローチです。

 

格好良い選択肢ですが、実際にやろうとすると困難です。

この場合、注意しなければならないのは「働いてから苦手と向き合おう」という考え方です。

これでは問題を先送りにしているに過ぎないので、本質的には苦手と向き合えていません。

働いてみてから「やっぱり苦手だった…」となっては遅いのです。

 

この選択肢を選ぶときに思い浮かべたいキーワードは、以下の3点です。

 

A:「今すぐ」

  働き始めてから、ロールモデルを見つけてから、と言わず今日からやる

 

B:「全力で」

  決めたら手を抜かず、全力で向き合う

 

C:「制限時間や目標を切る」

  3カ月後に〇〇を目指す、など、制限時間を切って数値目標を達成する

 

この3つを意識してトライしてみると、もしも苦手を克服できなかったとしても納得感を持つことができると思いますし、何らかの学びを得られるはずです。

「変わりにくいけど変わりたい」と思う自分の能力があれば、ぜひやってみてください。

 

このように、揚羽の人事面談では、候補者の方と一緒に、キャリアについて深く思考する面談を行っています。

ご興味を持っていただけた方はぜひ奮ってご応募ください。

writer
望月 未来
採用担当
WEBマーケティング系のベンチャー企業でWEBディレクター・社長室・採用担当などを幅広く経験し、揚羽には中途入社。自分の長所を活かしながら、生産性高く、楽しく働ける組織を作ってみたくて人事として奮闘中。
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