採用ブログ
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目次
地球のための経営
ー黒田さんは今はどのような仕事をされているんですか?
現在は、SXコミュニケーションプランニンググループというところでグループ長をしています。
ーSXコミュニケーションプランニンググループ…!あまり聞きなじみのない言葉ですが、どういったグループなのでしょうか?
SXというのは、サスティナビリティトランスフォーメーションの略です。
これまでの企業は利益を出すことを最優先にするような経営を行ってきたんです。それがここ最近、社会課題の解決に向けて、経営の舵を切っていきましょうと言われています。
ざっくりいうと、「地球のために経営しましょう」みたいな路線に変わっていっているんです。
そして、広告においてコミュニケーションプランニングとは、「誰に何をどのように伝えるかを考えること」です。揚羽でずっとやっている領域ですが、今のグループではそれをSDGs領域に特化して支援しています。
SDGsの領域でもいろんな活動をし、発信をしている企業が増えています。その中でも『他社とは何が違うのか?を伝える』というコミュニケーションの取り方に悩んでいる企業は多いんです。
私たちの具体的な仕事内容は、そうしたSGDs領域における強みを見つけ、より深く広く届くように発信するために、どんなことをすればいいかを考えることです。
しかし、そうした言い方、伝え方、魅せ方だけを考えるのではなく、お客様のパーパス(存在意義の定義)についてや、サステナブルな社会の課題がある中で、企業が優先順位をどうつけるか?に関するアドバイザリーもしています。また、お客様が伝えたいことが明確な場合は、それを伝えるために、映像や Webサイトやパンフレットの作成等も行っています。
SXコミュニケーションは、揚羽の中でも新しい取り組みの1つなんです。
ーサステナビリティに関することなら、何でもやっているというグループなんですね…!
揚羽との出会い
ーそんな新しい取り組みに関わっている黒田さんが、揚羽と出会った経緯を教えてください
高校生まではサッカーを真剣にやっていました。大学に入るときに、サッカーと同じくらい一生をかけて夢中になれるものを探そうと思っていたんです。
いろいろやってみたりしたんですけど、結局なんとなく過ごしてしまって。その時に、なんとなく過ごすのってだめだなと思いました。
そこで、考える暇もないくらいの会社に入ろうと決めました。大手企業で活躍できるイメージが全くわかなかったのもあって(笑)
ベンチャー企業が良いんじゃないか?と思いました。
あと、私はロジカルシンキングやディベートはあまり得意ではなかったのですが、面白いことを思いつくことは得意だったんです。
そこから、プロデュースができるような、企画・アイデアで勝負するクリエイターに興味をもって、広告業界に的を絞りました。
ものづくり、という点からメーカーとかも受けてはいたんですけど、メーカーのものづくりは理系が主役だったので。
文系の私が主役になれる広告系の業界が本命でした。
さっきのベンチャー企業という軸も併せて、「広告 ベンチャー」で検索したら、
揚羽が、「あ」だから一番上に出てきて(笑)それが揚羽との出会いでした。
ー高校時代のサッカーや夢中になれるものを探した大学生活、すべての経験を通して、揚羽に出会ったんですね!
常に新しいことをしてきた
ー入社してからは、どのような仕事をしてきたんですか?
入社当時は営業の仕事をしていました。当時の揚羽は、採用の映像制作に特化した規模の大きくない会社でした。
そのため、受注してきたあとは、今の制作プロデューサーのような仕事もしていました。企画書を書いたり、提案をしたりもしていたので、本当に忙しかったです(笑)
就職活動のときに考えていたとおり、考える時間もないくらい仕事に没頭できました。
私はちょうどリーマンショックのときに入社したこともあって、はじめのうちは営業もなかなかうまくいかなかったんです。
2年目からは徐々にお客様から信頼してもらえるようになって、自分の企画が売れるようになりました。2年目の終わりに、自分の企画書で大企業から大型の案件を受注したあたりからは、仕事がすごく楽しくなってきましたね。
しかし、4年目くらいから、本当に採用だけで会社の課題を解決できるのだろうか?という疑問を持ち始めました。
クリエイティブって、やろうと思えば何でも解決できるものじゃないですか。そこで、担当の方からヒアリングをした様々な情報をもとに、いろいろ採用とは違う提案をしていました。
だんだんと採用以外の売り上げが増えることで、社長に認められ、「採用以外の柱を作ってくれ」と言われて、採用以外の領域を研究し始めました。
そういう風に周りを見ると、CMや、商品マーケティングの支援、社内の表彰式とかで流れる動画などのように、映像だけを考えても、いろいろなシーンでクリエイティブを発注して作っているなと気が付きました。
ー確かに、採用以外にもいろいろな場面でクリエイティブなものは目にしますね…!
揚羽は当時、採用領域の映像を制作する会社だったので、2月や3月あたりは忙しいのですが、それを過ぎた春夏あたりは少し落ち着いてくるんです。
当時の揚羽の繁忙期とは違う時期に、より社会に役立てる領域はないかを探していました。
そんなある日、当時の後輩が「日本人は仕事への熱意6%、139中132位」という情報を持ってきてくれました。
その情報を見て、インナーブランディングに特化しよう!と思って。2017年頃に、現在のインナーブランディングの事業の基礎になる、インナーブランディング研究室という部署を立ち上げたんです。
実は日本の企業は、対顧客というよりは、社内の関係性の方が、課題感が大きいんです。それに加えて、当時は2020年のオリンピックに向けて、日本全体でインナーブランディングが活発に行われる時期だったので、ぴったりだったんです。
ーオリンピックとインナーブランディングって、少しかけ離れたもののような気がしますが…?
そうですよね(笑) オリンピックって、ナショナルクライアントと呼ばれる大企業の社名が大きく掲載されるんです。
で、そういうのを見ると、お子さんとかが「お父さんって何の仕事やってるの?」って言いますよね。
それにうまく答えられないのはよくないからということで、社会的にインナーブランディングが強化されるようになるんです。
そうした流れを受けて、電通総研さんと、「インナーに効く100の打ち手」というものを作りました。
そこから、電通さんとタッグを組むかもしれないとなったんですけど、先方の事情もあってその後は揚羽だけでやることになったんです。
ーインナーブランディングの事業を進めていくなら今だ!という感じですね。
はい。しかし、実はインナーブランディングは、事業としてはすぐには伸びませんでした。
社内の問題って、たくさんあるんですけど、それって、お金を出してまで解決することだと思われていないというか。
特にインナーブランディングは着手のタイミングが難しいんですよね。
採用関連の発注なら、毎年決まった時期に情報解禁とかもあって進めやすいんですけど、なかなかインナーブランディングをしよう!と思うようなきっかけというか、タイミングがないんです。
そういうわけもあって、インナーブランディング事業の売り上げは伸び悩んでいたんです。しかし、いろいろなマーケティングのやり方を試して、地道に売り込んでいくことで、売り上げが少しずつ上がってきました。
ー地道な努力が実を結び始めていたんですね!
しかし、そのインナーブランディング事業が軌道に乗りかけたときに、新型コロナウイルスの流行が始まりました。
インナーブランディングは、組織力強化など世の中には必要とされる領域です。ただコロナ禍の中、急遽社内外イベントが中止になるなどして、経営自体も苦しくなり世の中の企業はまず売上をあげる方に予算を優先してしまうようになったんです。
社長の湊は、「インナーブランディングに特化している企業は他にないから、明らかに揚羽の差別化になる。それに、社会の今後の課題として、人手不足や、働き方の変化もあるのだから、インナーブランディングは必要な仕事だ」と言ってくれていました。
ただ、しばらくの間はインナーブランディングに特化することはやめて、マネジメントに専念と言われてしまって。
会社の仲間もたくさん励ましてくれたんですけど、正直へこみました。
ーうまくいきかけた矢先の新型コロナウイルスだったんですね…。
もうインナーブランディングに特化した形で起業しようかなとも思いました。
でもやっぱり、コロナ禍の現状を鑑みて、インナーブランディングは不景気の時は必要とされていないのかもとも改めて感じました。
では、不景気の中でも続くビジネスは何だろう?と考えたときに、気候変動やSDGsが浮かびました。気候はこれからも変動していくし、SDGsに関連するビジネスは国際的な需要もある。
すぐさま知り合いに連絡を取って、いろいろな人から話を聞いて、「サステナビリティの流れがくるぞ!」と確信しました。
ちょうどそのとき、社長も知り合いの方から「サステナビリティが今後来る」と言われたらしくて、私に相談がきました。
そこで「きます!」と伝えて、サステナビリティに特化することになりました。
とはいっても、当時の揚羽はまだ無名だったので、まずはYouTubeチャンネルをはじめたりと、新たなことに挑戦してきました。
インナーブランディングを先導していたころは、日本人の仕事への熱意を6%から10%にあげたいとずっと思っていました。
しかし、サステナビリティを勉強していくなかで、いかに地球が大変なことになっているかを知って、そこから気候変動や生物対応性の問題にもとても興味があります。
ー黒田さんは揚羽の事業を創ってこられたんですね…!
揚羽で働き続ける理由
ーこれまで揚羽の事業をつくってこられた黒田さんが、仕事をする中で大切にしていることはありますか?
諦めなければ必ず実現する、と思うことです。
何かをやりたいと言ってそれを始めても、実際にやり続けられる人ってなかなかいないんです。インナーブランディングも、サステナビリティ関連の事業も、諦めずにやり続ける中でだんだん形になってきました。多少荒削りでも動き続ければ、突破口は必ず見つかると思っていますし、そう思って行動することを大切にしています。
ー諦めずに行動を続けてこられた黒田さんだからこそ、新たな事業を生み出せているのかもしれませんね!
そんな黒田さんがこれまで経験したお仕事の中で、大変だったことなどはありますか?
大変だったこととは少し違うかもしれませんが、実は、一度揚羽をやめようかと思ったことがあるんです。
母が亡くなったときに、当時社会人3年目くらいで、毎晩遅くまで働いていたんです。そこから、家族をもっと大切にできるような大手企業に行った方がいいんじゃないかとも思って。
一度転職サイトに登録もしたんです。
でもそこで、グローバルな仕事がしたいなと思って検索しているときに、ふと、「でも、グローバルなことがやりたいといえば、うちの社長はやらせてくれるよな」と思ったんです
母の病院から戻ってきて、はじめは医療系の採用のお手伝いとかをしたいと思って。社長に、ちゃんと自分の成績も維持するので、そういったことに挑戦してもいいですかって聞いたんです。
そうしたら社長は「全然いいよ」と、やらせてくれて。
そのときから、「やりたいことはまず揚羽でやってみよう」と思うようになりましたね。
ー一度やめようとしたことがあったんですか…!?それは初耳です。
そんな黒田さんが今も揚羽で働き続けている理由は何がありますか?
一番の理由は、やっぱり揚羽で扱っている商材であるクリエイティブが好きだからですね。
誰かの心を動かすことができる映像やパンフレット、採用サイトをみたりするとテンションが上がりますし、それを作ることに関われたと思うと嬉しくなります。
対象が企業や仕事の魅力なので、奥の深い面白さがあるなと思います。
もうひとつ揚羽で働く大きな理由は、ここで働いていると、主役になれている感じがあるということです。
揚羽にはやりたいと思うことに対して背中を推してくれる社風があります。
社長みずから、社員のやりたいことを応援してくれたりもしますし、一緒に働く社員にもそういう人が多いです。
これまでもやりたいことに手を挙げて、諦めずに挑戦してきたらそれが形になってきたりして。そういった環境がやはり楽しいなと思います。
実はインナーブランディングの専門家って少ないので、ヘッドハンティングの手紙がきたりもするんです。
そうしたお誘いも魅力的ですが、揚羽を辞めようとは思いません。その理由はやっぱり、揚羽で働くからこそこうして主役でいられるんだろうと思えるからです。
新しいことにチャレンジできる揚羽の環境が面白いと思っています。
ー揚羽だからこそ、挑戦できる環境があるんですね。最後に、黒田さんの揚羽でのこれからの目標を教えてください
私は、部長とか役員になって会社を束ねるというよりは、新しいメッセ―ジを世に発信したり、社会課題に取り組むためのロジックを考えるほうが向いているなと感じています。
それと、もともと、就職活動をしていた時期の目標が「認められる人になろう」ということだったんです。
当時は、まずは社内で認められて、信頼される人になろう。それができたら、多分次はお客さんだな、その次は業界、社会、最終的には人間!というように徐々に影響の幅を大きくしていこうと思っていました。
影響の幅を広げていきたいという思いは今も変わっていません。
現在の目標としては、「広く影響を与えられる発信者になりたい」です。
そういった意味でも、もっとチャレンジをして、TVに出たりなど、広く取り上げられるように、有名にならないといけないなと思っています。
そのための新しいことへの挑戦などに対しても、揚羽は背中を押してくれるので、揚羽はすごく自分にあった場所だと思います。
やりたいことをやらせてくれる環境は私にとって揚羽以上のところはないと思いますね。
今後は、社会全体や国に絡んだ仕事もしてみたいです。
また、インナーブランディングはドメスティックな、需要が国内にとどまる領域である一方で、サステナビリティの方はグローバルな課題なので、その分影響力は大きいなと感じます。
チャレンジができるこの揚羽という会社で、いずれ人間にまで影響を与えられるような、歴史に名を残すくらいの人になるのが目標です。
ー黒田さん、本日は素敵なお話をありがとうございました。